幼少期2からの続きです。
読んでいない場合は幼少期2から読まれることを推奨します。


前回の襲撃イベントが終わり。
元々は祖父母と僕で暮らしていたアパートに新たに三人が加わりました。
それにより登場する人数が増えたので、名前を付けました。

もちろんですが
実際の名前を載せるわけにはいかないので、

女、後に僕の義母になる人/陽菜(ひな)
少年、後の兄/柚希(ゆずき)
赤ん坊、後の妹/麻衣(まい)

実の父、進(すすむ)
僕、リュウ

とさせてもらいます。



彼女らが加わった数日後、父(すすむ)は店の経営があるために
帰らなくてはいけません。

僕は何故だかわかりませんが
父とこの女の人は仲が良かったのを覚えています。
恐らくは家に帰ってくるまでに、何かがあったんだろうと思います。


当時の僕は知らない人に対しては、非常に憶病で、
話しかけることなんて出来ない子供でした。

なので

彼女らが家にいる間も祖父と一緒の場所にいて、
関わらないようにしていました。

祖母は彼女らのことを口では表立って言っていませんでしたが、
良くは思っていなかったらしく
父が僕を連れて彼女らと一緒に四人で暮らそうと提案しても。
初めは拒否していました。

ですが僕の父は一度決めたら曲げることはしない人間で、
尚且つ強情で余り後のことを考えない人でした。

なので最後は祖母が折れてしまいました。

祖母は子供は親と暮らしたほうがいいだろうと
少なからず考えていたらしく、
というかおそらく僕が父と別れるとき、
涙をこらえてることに築いていたんだと思います。

そんなこんなで僕
確かこの時は小学校一年生かそこらの子供は
親のように感じていた祖父母から
離れ離れになることが決定してしまいました

父の店は数十キロ先で一度行ったら僕の足では帰ることが出来ません
それに、これから家族になる人たちのことを
僕は知りません。

とても不安でした

実の父のことすらほとんど知らない
そんな少年でした。

ついにその時が来たとき、
僕が新しい家族と車に乗り、家を出るとき
幼稚園からの友達が僕のことを見送りに来てくれました。
(この子との話はまたどこかで書きます)
すごく悲しかった。

だけど泣きませんでした。

車の中は僕にとって他人の家と同意義でとても居心地が悪く
それどころじゃなかったからです。

次回に続く